大谷山里山牧場

広島県福山市神村町奥田

地図 国道2号線の福山西署信号から北進、山陽自動車道をくぐり地図上の上端の青い矢印のやや右上の池の近く
(地図を拡大して青い矢印の右の池が確認できたら、写真にすると右下の図が見つかります。入口に看板があります。)

2012.5.4 更新







☆ 待望の放牧牛が到着しました

 2011年8月29日、牧場試運転開始です。荒れていく里山を守り、つぎの世代に住みやすく魅力のあるふる里を残そうと、地域の同志10名で大谷山里山牧場(代表、安部裕之氏)を立ち上げました。まず、1haの棚田(現在は果樹園)を放牧地にするために竹の牧柵や水飲み場を設置する一方で、将来の牧場拡張に備えて山に戻ってしまった半世紀前の棚田の樹木を伐採して薪の販売ルートを作ったりするなど着々と準備をしてきましたが、やっと岡山県新見市の「里山と牛研究会にいみ」から畜産システム研究所の協力を得て和牛繁殖牛を導入できました。おとなしいので放牧に慣れない私たちでも牛と一緒に里山管理をしていくことができるものと期待しています。牛と私たちがこの地の放牧に慣れて見通しがつけば、来春には子牛を導入し、さらに大谷山山麓に牧場を拡大していきたいと思っています。大谷山里山牧場は牛の販売収益を目的にするものではありません。里山を公園化して地域の集いの場とし、猪や猿とも棲み分けて獣害対策とし、地域の農産物等の直売や子供の教育等、里山の資源を多様に循環的に活用することで、牧場が地域活性化の屋台骨となって、後継者に魅力的なふる里とそこに蓄積されてきた自然と生活の関係の知恵を代々引き継いで行きたいと思っています。

















    棚田最上段(果樹林)と雑木林への道           最上段から3段目(水飲み場)
          
















    牛の到着                             飲み水場に繋留                     

















    いわはな5(平成15年12月23日生 5産)               

















    放牧地は牛にとって高級マンション               牧場に入る坂道(竹林の入り口)                

















    将来の牧場予定地(旧棚田)の樹木の伐採             






☆ 放牧牛が2頭になりました

 平成23年10月3日、2頭目の放牧牛が入りました。もともと一緒に放牧されていた牛で、今回入った牛がリーダーでしたが、1ヵ月遅く来ても偉そうしています。2頭になったことで行動半径が広がり生き生きとしています。この写真は翌日4日に撮影したもので、2頭の飼槽を新たに作り、冬用の稲ワラの準備も始めました。

















    たけはなかみ3(平成9年5月23日生)           手前の牛

















    稲刈りが始まりました                     冬に備えて稲ワラの準備







☆ 牛を入れてもう10日で2ヵ月

 平成23年10月18日、牛を入れてもう10日で2ヵ月ですが、2頭になって牛の行動範囲が大きくなり、山の中を歩き回っているようです。山の中には栗が沢山落ちていますので、夜には猪も食べに出てきているようですが、山がきれいになって放牧公園ができるにしたがって猪の行動範囲も変わって来るでしょう。稲刈りが終わりましたが、猪の被害は全くありませんでした。これからは年に5回の草刈りも必要なくなるでしょう。牛の冬の食料のために稲はぜ掛けも復活しました。芋づるも集めています。牛の放牧で地域の資源利用の循環と人の交流が拡がっています。上下町の町おこしで活躍されている福崎やすおさん(「フィーリング・レター,日本図書刊行会,1997」著者)に連絡したらその日の内に原付で来られ、その帰りに府中市の方にこの話が伝わり感激の電話をいただきました。この牛の放牧が府中ともつながっていくかもしれません。
 1年ほど空胎だった牛にも発情が来ました。これからは初めての子牛生産にもチャレンジしたいという希望が出てきました。和牛は子牛が弱いので育てにくく、しっかり育てないと市場で安い値段しかつきませんが、20万円で売れれば大成功。しかし、失敗すれば種付け代も回収できません。頭数が少ないと失敗の負担も大きくなりますので、これをどう克服するか、もう少し検討が必要でしょう。

















    立派な餌箱                          
















    稲はぜ掛けの復活                       集めた芋づるも干しています



☆ 牛を入れて2ヵ月,朝日新聞地方版で紹介されました。

 平成23年10月28日、今日で牛の放牧を始めて2ヵ月。朝日新聞備後版で紙面の1/4近くのスペースの記事に、2頭の放牧牛と9名の仲間がカラー写真付きで紹介されました。タイトルは「助っ人牛一石二鳥 草刈り効果、シシ敬遠」となっていますが、公園化で人をつなぎ、生態系を守り、地域資源の循環でお金も循環すれば、一石六鳥。子供の遊ぶ場や牛端会議の場となればもっと大きな効果も期待できるでしょう。











      
 共役リノール酸
 山村地域住民と野生鳥獣との共生
 よくわかる移動放牧Q&A
   どんな草でも放牧できるの 
 (近畿中国四国農業研究センター)



  放牧で共役リノール酸が増加 (近畿中国四国農業研究センター,中国新聞:2011.10.13)




☆ 「まちづくりだより」で紹介されました。

 福山市の神村学区まちづくり推進委員会発行の「まちづくりだより No.26(平成23年 11月1日)」の神村街角ウォッチングに大谷山里山牧場に待望の放牧牛が到着したこと が次のように紹介されました。
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 3年前、高齢者を中心に発足した草刈隊(10名)は、日々のボランティア活動を一歩進めて、牛の放牧による中山間地の耕作放棄地と里山再生を目指してきました。
 この度、1ヘクタールの土地に和牛2頭を導入し、牛の生態やどんな草をどれだけ食べるかなどの調査をしています。放牧によってイノシシによる農作物被害防止を期待していましたが、イノシシの子は牛を恐れる気配がなく、期待はずれです。
 毎日、牛のシンプルな生き方を見ていますと、現在の社会的課題を解決するヒントがつかめそうです。
 暫くは、牛と共に生きてみたいと思っています。 (13区草刈り隊事務局より)
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 イノシシは臆病ですが、本来は温和で学習能力も高い雑食動物です。イノシシを家畜にした豚も可愛がるとペットのように人についてきます。しかし、牛を放牧したらイノシシの子(ウリ坊)が出てきて一緒に草(根?)を食べているのには驚きました。本来は人間は恐いものだと学習させねばならないと思いつつ、ついつい可愛くてみとれてしまいました。牛も本来は温和ですから、放牧するとイノシシが牛を怖がるのではなく、牛が草を食べて見通しが良くなるとイノシシは警戒心から出て来にくくなります。里山をイノシシの住みかやえさ場にしないことが大切で、シバ草の公園にして人が集まる場所にして、人とイノシシが棲み分ける必要があります。
 それでも増えすぎて、里山が最高のえさ場であることを学習したイノシシは生け捕りしてボタン鍋にしましょう。




☆ 子牛が生まれました。
















2011年11月30日 リンス(いわはな5)6産目分娩 

里山牧場に牛が来て3ヵ月、来春に子牛を1頭導入する予定でしたが、想定外の出来事が続いて雌子牛まで生まれ、瞬く間に雌牛3頭になってしまいました。想定外の事故で牛がいなくなる可能性もあったのに、なんという神の御加護でしょうか。お祝いに早速、牛舎の建築に取りくんでいます。もう屋根を取り附けるだけですが、次の工事は来週火曜日の予定です。完成しましたら写真を紹介しましょう。 これまでは放牧に慣れた牛を新見の牧場から試験的に借りていましたが、おとなしくて草もよく食べる最高の牛に恵まれたお陰で、放牧も順調だし、牛も可愛くなり、子牛とも離れがたく、これからは大谷山里山牧場の牛にしようということになりました。いよいよ大谷山里山牧場の船出です。                       



☆ 子牛のための牛小屋ができました。

雨が降りそうなので12月3日(土)には屋根を作りました。牛小屋には芦田川の河川敷の干し草を餌とベットを兼ねて敷いてあります。4日の午後、餌箱の近くにいた牛達がこの小屋に向かうと、死んだのかと心配するほど動かなかった子牛が喜んで後を追い、小屋について行くかと思いきや雑木林の中にピョンピョンと入ってしまいました。母牛が心配して帰ってきなさいと呼びに行き、しばらくして帰ってきましたが山から最後に出てきたのは子牛でした。子牛は生まれた場所のこの雑木林が大好きなようです。

















    段々畑の最上段に建てた牛小屋           雑木林に入った子牛を連れ戻す母牛

















    河川敷の乾草と贅沢な寝室              雑木林が美しい草地に変身中





☆ クリスマスイブの日


今年も残り1週間になりました。5年計画で軌道に乗せる予定でしたが、想定外の幸運に恵まれ続けて3頭の雌牛を所有することになり、来年から軌道に乗せることができそうです。今年は東日本大震災や原発震災など大変な受難の年となりましたが、来年は希望の年となりますように元気を出していきましょう。
















  園児さん達の楽しみの牧場になりました        里山牧場の公園化も実現しつつあります



☆ 牧場の看板が出来ました

 平成24年1月22日、大谷山里山牧場の新年会の日に撮影しました。福山市外からの見学者も増えて来ましたので玄関の両脇に看板を立てました。子牛の誕生を喜んで朝日新聞が取材に来られたときにはなかったのが残念です。放牧牛の後継者は出来ましたが、牧場の後継者を地域でどう育てるかがこれからの課題です。牧場には素晴らしい料理人(笹木勲さん)もいて集まりがあると猪を食べさせてくれますが、新年会に出された猪鍋は絶品でお汁を一滴も残さずいただきました。皆さんも好評で”イーチャン鍋”で売り出そうとでっかい初夢も生まれました。里山牧場で楽しみながら地域のより良い環境を次代に引き継ぐ夢を実現したいものです。

















   大谷山里山牧場の看板は左右にあります            竹は冬用のエサにもなります。

















    母牛(リンス)の乳を飲む子牛(リボン)           リボンはこんなに大きくなりました




☆ リンスに種付けをしました

 この春は寒い日が続いていましたが、例年通り4月10日頃には一斉に桜が満開となりました。そして初夏のようなゴールデンウィークに入り、最近は春と秋をゆっくり味わうこともなく、四季が消えていくような気がします。平成24年4月28日、リンスに分娩後初めて種付けをしました。種付けは福山市で唯一の和牛繁殖農家である小島牧場さんにお願いしました。今回の繁殖は小島さんにお任せして、お互いに里山放牧による繁殖にどういう形で協力関係が構築できるか連携を深めながら検討していきたいと思っています。


















  4月14日、草は伸びれば牛に食べられ、まだ短いままです。     


















  4月29日、新緑と草の伸びに勢いが出る。−−左の写真はリンス(母牛)とリボン(子牛)
  右の写真−−リンスはいつもの通り黙々と草を食べ、リボンはシャンプーと遊ぶ


















  5月4日、雑木林につながる草地で親子並んで草を食べていましたが、家庭料理の野菜くずの「おやつ」に集まってきました。






 我が心の詩

    大谷山里山牧場会員
    笹木昭三(昭和3年3月3日生)

 
 我が里                           

緑なる山亦山に抱かれし      
平和な村よ我が里よ        
うぐいすの声に送られて      
せせらぎいつしかささやけば    
流れも清き羽原川         
春はかすむか大谷山か       
昔なつかし絵取松         
科学の粋を集めたか        
高くそびえる中継所        
グリーンの絨毯敷き詰めて     
小高い丘やあの谷に        
行き来る乙女かゴルフ場      
西の彼方に日がしずみや      
龍王山に登る月          
ああ静かなる我が里よ       
                 
                 
 山 村             
                 
住みなれし地           
緑なる山々            
祖父も父も
此の地に生まれ此の地に逝ける
遠く牛の声を聞き暮らす
田に畑に鍬振りて今日も暮らす
空を真っ赤に染めて
日は西の山にかたむき
鳥はねぐらへいそぐ
白くうねる日暮道
一日の仕事を終わって我が家に
一つの灯の光を求めて帰る人々
山野は又静かなねむりにつく

 河 童

今日も河童は泳いでいる
毎日の仕事の様にやってきて
向うの池で泳いでいる
土手に上がって赤銅のように
日焼けした体を干している子
干しては蛙のように飛込んでいる
其れを見ている小さい子
帽子の方が大きそう
西の空に入道雲が顔を出した
河童は平気で泳いでいる
ぱらぱらと雨が落ちてきた
そら夕立だと
皆んな土手に飛び上がり
着物を抱えて
くもの子を散らしたように走り出す
雨はざあざあ降り出した
一目散に我が家に
兄ちゃん待ってえと小さい子が
泣き泣き後を追っかける
やっと家に帰ったら
雨は小さくなっていた







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